ワイドトレッドスペーサー装着
今回は、未来予想図の為に、今まで渋っていた、ワイド化に踏み切りました。たかがホイルスペーサーが何であんなに高価なのか、1枚なら簡単に買えますが、タイヤは4本
なので、単価×4になります。そうなると、金額も嵩張るのでなかなか買うに至れませんでした。今回も、スペーサーに踏み切るまでに、デリカ乗りのせねかさんと、オフセット
−20のホイルを探すべく、岐阜の中古ホイル屋さんを5軒も廻りましたが、−20おろか、何とか0を見つけても15インチだったり、7JJだったり、希望するサイズが皆無なの
が現状でした。元々、ジムニーサイズのホイル自体が特殊で、更に−20を出しているメーカーは限られているので中古屋に出回るのは難しいようです。
今回、購入したのはコレ。強化アルミ製で、
ハブボルトはモリブデン鋼です。2枚セット
で8000円の商品です。
填めてみると、こんな感じです。 斜め前から。
30mm出た分、ハブが凹みました。 リアは、かなり凹みました。 前後の食み出し具合はこんな感じです。
フロントの食み出し具合。 リアの食み出し具合。 フロント上から。
リア上から。 写真では解かり辛いですが、確実にワイド化されてま
す。
トレッドが60mm広がり見た目も良くなりました。
上に述べた、未来予想図とは、来年夏に7.00サイズのMTを履く事です。それを履く事の準備として、先ずは、ワイド化を図りました。キラーフィールドのオフセットが、+19
なので、ジムニー標準の+22よりはマイナスですが、3mmしか変わりません。−19のホイルに、30mmのスペーサーを噛ます事により、オフセット−11になりました。
大径タイヤを填める為よりも、重要な事は、車高が上がってる分、重心が高くなり、不安定になったので、それをカバーするのにワイド化が求められてました。これで、
クロカン走行も多少は安定するでしょう。街乗りも、気分的な問題かも知れませんが、直進安定性も良くなった気がします。勿論、タイヤはフェンダーからはみ出したので、
オーバーフェンダーを作成しました。

あと、大径タイヤを履くにあたり、残された課題は、トランスファーをSJ30用の物と載せ換える事です。今のJA11のトランスファーでは、大径タイヤに変更するとハイギア
ードになり、低速走行のクロカンでは回し切れないそうです。で、元々ギア比の低い、SJ30用のトランスファーと交換する事により、ローギア化が図れるそうです。
ジムニーの最大の弱点はフロントガラス
ワイドトレッドスペーサー装着後に生じた問題点として、時速60キロ〜80キロの速度域に、凄いハンドルがブレた事です。定格トルクで絞めた筈なのに、何でブレるの?
って感じでした。ホイルもいつもの様に体重をかけた手ルクレンチで締め上げたのになんで?原因がさっぱり解からず、バランスが悪いのかな?と思い立ち、行きつけの
スタンドで4本ともバランスを取ってもらいました。確かに4本ともバランスがズレてました。バランスを取り直してもらい、再度テスト走行しましたが、ハンドルのブレは治り
ませんでした。何でかな?と、ネットで泣きついてたら、センムさん、るりぼーさん、楽っきぃさん、やねんさんからアドバイスを頂きました。キングピン磨耗は流石に大掛かり
作業になってしまうので、先ずは、簡単な所から試しました。タイヤのローテーションを試しましたが、まだ、ブレます。次に試したのが、スペーサーから生えているハブボルト
の呼び込みです。手で絞め時は、袋ナットなので、全然気付きませんでしたが、貫通ナットを使い、エアーインパクトで締め上げ゛て、初めて完全に打ち込まれて無い事が
判明しました。センムさん曰く、目で見ても解からない程のボルトの傾きでも、ハンドルのブレは生じる。との事。まさにその通りでした。ハブボルトを締め上げ完全に呼び
込んでから、ホイルをいつもの様に絞めました。すると、あら不思議。アレだけ激しかったハンドルのブレが嘘の様に解消されました。ホント、助かりました。今回、アドバイス
を頂きました、センムさんをはじめ、るりぼーさん、楽っきぃさん、やねんさん。本当にありがとうございました。今後も、仕事同様、どうしてこんな現象が起こるのかを考え、
日々、精進して参ります。完全に業者任せならまだしも、紛いながらも車弄ってる者として当然の事ですよね。
ジムニーの最大の弱点はフロントガラス
ワイドトレッドスペーサーを装着して後に起こったハンドルブレの原因は、一番初めは、しっかりスペーサーがハブに密着していないのではないかと疑い、スペーサーの
ナットを締めなおしました。でも、治りませんでした。次にホイルバランスが悪いのでは無いかと疑い、バランスをとってもらいました。でも、治りませんでした。何でかと
悩んでいたら、スペーサーから生えているハブボルトがしっかり圧入されていないのではないかとの意見があり、調べたところ、確かに圧入不十分の状態で、ホイルを
填めていました。十分にスペーサーから生えているハブボルトを呼び込んだ状態で再びホイルを填めたらハンドルのブレは治まりました。が、ハブボルトの山にまだ余裕
があったので、更に10mmのスペーサーを追加しました。すると、一時は治まっていたハンドルのブレが大きくなって再発しました。やはり、30mmのスペーサーの上から
更に10mmのスペーサーを噛ますのは良くないのかと悩みました。でも、折角40mm出せたのに30mmに戻したくはなかったんです。次に、トーを測るってみるとアウト側
に2mmずれていたので、調整し、イン側に2mm調整しました。でも、治りませんでした。遂には、タイヤを疑いました。今度は、ウエイトを全部外した状態からバランスを
とってもらいました。でも、グッドの結果は同じでした。次には、片減りを疑いました。バランスをとっている時にタイヤが凸凹してると言われ、これが原因かと思いました。
ならば、タイヤを換えてみてはどうかと思い、スタッドレスに履き替えてみると、ハンドルのブレは治まりました。ならば、単純にタイヤを他の物と交換しようとしました。が、
しかし、スタッドレスは材質が柔らかく、振動やブレを吸収して治まっただけではないかとの意見を頂きました。ならば、何故、スペーサーを填めただけで、ハンドルがブレる
のか...。最後に、ジャッキアップした状態でタイヤを上下に揺すってみて、ガタは無いか?との問いかけに、素人の僕は気付かず、無いと答えました。でも、12万キロ
走ってるのに、製造から一度もキングピンベアリングを交換した形跡が無く、磨耗していた上に、しっかり圧入されてないハブボルトにホイルを装着して走った結果、更に、
キングピンベアリングにトドメを刺したのではないかとの意見を頂き、とうとう、キングピンベアリングの交換に踏み切りました。
勿論、僕にはキングピンベアリングの交換の
経験なんてありませんでした。しかも、内部がどうなってるのかも知る由もありませんでした。そこで、車弄りの経験豊かな、るりぼーさんが、キングピンベアリング交換を
かってでて下さいました。とりあえず、交換に必要な部品をいつも車検してもらってる所で発注しました。中でも、モリブデングリスは高過ぎるので返品し、、ホームセンターで
買い直しました。

                           

平日の夜に、るりぼーさんが、仕事でお疲れのところ、夜から、キングピンベアリングの交換作業をして下さいました。キングピン周りの内部を見るのは初めてで、なるほど、
こうなってるんかぁって、自分の車ながら初めて解りました。

覚えた手順は、ホイル、スペーサー外す→ブレーキキャリバー外して掛けておく→ブレーキパッド外す→ステアリングから繋がっている割ピンのナットを外す→ナックルの裏
にある8個のナット外す→裏に嵌ってる半径の薄い板外す→フエルト剥がす(再生不可)→ナックルシール外す(再生不可)→キングピン留めてる4個のナット上下外す→
キングピン抜く(下のは簡単に外れるが、上のはメチャ硬い)→ドラシャを抜く→ドラシャ内掃除→キングピンベアリング外す→ベアリングの外輪を抜く→奥のシール外す→
奥のシールを30のボックスを使って打ち込む→ベアリングの外輪打ち込む→ナックル内、奥のシール側にモリブデングリスたっぷり溜め込む→ベアリングを入れる(モリブデン
グリスを塗って2回ぐりぐりする)→ドラシャ挿す→キングピンの根元に液状ガスケット塗る→キングピン填める→後はバラシた逆の順番で新品と換えながら組んでいく。
その時、半円の板の内側のやつには液状ガスケットを塗る。 こんな感じでした。

片側は全部やってもらい、もう片方は自分でやらせてもらいました。重要な奥のシール打ち込みと、ベアリングにモリブデングリスを塗って2回ぐりぐりするのと、ベアリングの
外輪の脱着はやって下さいました。

完了後、バイパスをハンドルのブレた速度域で試走したら、あれだけブレていたハンドルと振動が嘘の様に無くなりました。それより、パワステながら更にハンドルが軽く
なった気がします。直進もハンドルが安定しました。明日からの街乗りが楽しみです。

お忙しい中、時間を割いて下さいましてありがとうございます。ホント、感謝感謝です。るりぼーさんの講習は凄く親切でした。勉強になりました。自分でも出来るという自信が
つきました。
今回のハンドルのブレの件でアドバイスを頂きました、センムさん、るりぼーさん、楽っきいさん、やすさん、せねかさん。
トーを調整して下さいました、せねかさん。キングピンペアリンクの交換をして下さいました、るりぼーさん。本当にありがとうございました。
今回の経験は今後に役立てたいと思います。
ジムニーコーナーへ